上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
 
症状と経過

 どの年齢にも起こるが,中年の女性に多い.腕の使いすぎで起こる.テニスのバックハンドス
トロークのときの衝撃の繰り返しでよく発症するので,テニス肘ともいわれる.肘の外側から前
腕にかけて痛くなる.椅子などを持ち上げたり,タオル絞り,戸の開閉などの日常動作が困難と
なる(図8-1,2).

8-1


8-2


病態

 上腕骨外側上顆(図8-3)には手関節や指を伸展する筋肉が集中して付着している.上腕骨外側
上顆は小指の頭ほどの小さい骨隆起であるので,筋肉の付け根のここにストレスが集中しやす
い.このストレスが繰り返して発症することから,上腕骨外側上顆炎といわれる.手関節・指伸
筋の微小断裂や筋肉と筋膜の摩擦による炎症が起こると考えられている(図8-4).

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治療


・痛みを感じる動作を避けることが治療原則である.自然に軽快する病気であるが,すこし軽く
 なると腕を使い始めてしまい,また痛くなるという傾向がある.テーピングテープやテニス肘
 バンドなどで背屈筋の筋腹を押さえる方法もある.

・睡眠障害となるほどの激しい痛みがある場合は,局所麻酔薬と水溶性副腎皮質ステロイド薬を
 圧痛部位に注射することもあるが,痛みを止めて無理をすることは禁物である.


   

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