肩の関節リウマチ
 
症状と経過

 関節リウマチは手や足の小さい関節に発症するので,肩の病変に気付くのが遅れる傾向があ
る.しかしリウマチ患者の約60%に肩関節病変が起こるとされている.早期から肩の痛みの有
無や結髪・結帯動作など日常生活上の障害に注意して診療しなければならない.患者さんも肘や
手の痛みがより強いので,肩の訴えが遅れる傾向がある.
 上着を脱ぐのが面倒なので,肩の診察は省略されがちであるが,着衣のままでも結髪・結帯動
作をチェックする.

病態(図7-21)

》初期(a)
 肩の痛みを訴えるが,滑膜炎症のみの時期で,X 線所見に異常がみられない.

》進行期(b)
 激しい痛みがあり結髪・結帯が困難.軟骨に侵蝕が進み関節裂隙が狭くなっている.

》末期(c)
 肩関節の動きがほとんどなくなって,ゴリゴリと音がする.衣服の着脱,結髪・結帯にも介助
 が必要となる.関節裂隙は消失し,関節面の骨破壊も進行している.骨萎縮も高度で,上腕骨骨
 頭や関節窩の圧潰も起こる.

7-21


治療


 まずリウマチの炎症活性を抑制する全身的療法が主体となる.肩関節の痛みに引き続く関節拘
縮を防止するために,軽いアイロン体操,棒球体操,スケールよじ登り体操などを行う.



   

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