強直性脊椎骨増殖症、強直性脊椎炎
 
  
2-27

強直性脊椎骨増殖症

 脊椎の加齢変化にはパターンがある.脊柱に付着して
いる靱帯が肥厚して骨化する型と椎間板が変性して狭小
化する型である.前者が強直性脊椎骨増殖症で,後者が
椎間板変性症(変形性脊椎症)である.人の髪の毛は白髪
になったり,禿げたり,両者の混合になったりするが,
脊柱の加齢変化も強直性脊椎骨増殖型,椎間板変性型お
よび両者の混合型がある.

》強直性脊椎骨増殖症における
         靱帯骨化部位(図 2-27)

@前縦靱帯骨化:椎体前方の靱帯の肥厚・骨化で,神経
 症状を起こさない(図 2-28).
A後縦靱帯骨化:椎体後方の靱帯の骨化で,頚椎に多
 く,肥厚・増大すれば脊髄麻痺の原因となる.
B黄色靱帯骨化:脊柱管後壁の靱帯の骨化で胸椎下部に
 多い.肥大すれば脊髄麻痺の原因となる.
C棘上靱帯・棘間靱帯骨化:脊椎後方の棘突起に付着し
 ている靱帯の骨化で,神経症状を起こさない.
D骨盤や四肢の関節周囲の靱帯骨化も合併する.
 強直性脊椎骨増殖症は大きな体格,肥満傾向の人に多
 く,境界型の糖代謝異常を合併していることが多い.


 2-28
 2-29






強直性脊椎炎

 言葉は似ているが強直性脊椎骨増殖症とはまったく異
なる疾患である.腰仙部痛で始まり,上行性に全脊柱が
侵される.仙腸関節・脊椎や股関節など大きな関節の強
直をきたし,日常動作が困難となる(図 2-29).ほとんど
すべてが男性で,白血球抗原 HLA-B 27が陽性である.

 

  

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