扁平足、有痛性外脛骨

 
扁平足

≫症状と経過
  足の土踏まずの部分が落ち込んで,立位となったときに土踏まずが床に付いてしまう状態であ
 る(図15-7).下腿から足全体の疲れやすさ,張りや軽い痛みを訴える.無症状な例も多い.立位
 荷重時の足をみれば扁平足の有無は容易にわかるが,足部側面X 線像で確認する.女性,とく
 に立位作業を継続する人,全身の関節が軟らかい体質の人,体重が重い人に多い.子どもの足は
 扁平足ぎみにみえるが,発育にしたがって正常となるのが普通である.

≫病態
 足は踵から中足部まで11個の骨が組み合わさってできている.中足部が高く,踵と前足部が
 低いアーチを形成している(図15-8).これを縦軸アーチというが,荷重を緩和するクッションの
 役割がある.個々の骨を結合するすじが軟らかい体質,すなわち全身性関節弛緩傾向が扁平足発
 症に関与している.中年期の肥満と筋力低下により,後脛骨筋機能不全が原因で起こる.筋力以
 上の体重がかかるとアーチが低くなる.

15-7 15-8 


≫治療
 つま先立ち運動ではアーチを巻き上げる現象が起こることを利用して,つま先立ち訓練を行う.
 アーチ支持の付いた靴や足底挿板を使用する.

有痛性外脛骨
15-9


  中足部の内側に骨が突出して
 いて,その部位に痛みを訴える
 ことがある.X 線像で舟状骨
 の内側に小骨片を認める(図15-9).
 これは後脛骨筋内にある過
 剰骨で,その頻度は約15%と
 されている.扁平足と合併する
 ことが多い.

≫先天性扁平足
  垂直距骨ともいわれる難治性
 の変形で,多発性関節拘縮に合
 併する.

≫足根骨癒合症
  距骨と踵骨が癒合している先天奇形で,扁平足を合併する.



   

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