痛風

 
症状と経過

  中年以降の男性に多い.夜間に足の母趾の付け根に急激な痛みが襲うのが定型的痛風発作であ
 る.ねずみにかじられるような痛み,戸の開け閉めでもひびく激痛と訴える.発赤と腫脹が現れ
 る(図15-5).痛風発作は足関節周辺や膝関節にも起こる.運動負荷や過食・過飲が契機になるこ
 ともある.激痛は数日で軽快するが,繰り返して発作が起こる.血清尿酸値が高い.

病態

  初期にはX 線所見に何も現れないが,進行すると関節端部の骨内に穴を打ち抜いたような透
 明巣がみられる(図15-6).この穴の中には尿酸結晶が蓄積しており,これが関節腔内に破れる
 と発作を起こす.

治療

  激痛は数日で軽快するが,繰り返して発作が起こる.血清尿酸値を定期的に測定して,コント
 ロールすることが基本である.発作が起こりそうだという前兆があるが,医師に指摘されてはじ
 めて“そう言われれば,あれか”と気が付く患者もいる.抗炎症・鎮痛薬は発作の初期に使用す
 るのが効果的なので,前兆に留意する習慣が重要である.
 
  長期経過では腎障害を起こすので,尿検査も定期的に行う.

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