足の関節リウマチ

 
症状と経過

  足関節・足は関節リウマチ病変の好発部位である.両側の足首(図15-3a)や足ゆび(図15-3b)
 に痛みを感じ,腫れがあれば本症を疑う.20〜50歳の女性に多いとされてきたが,最近は高齢発
 症例もみられるようになった。手関節や指の痛みと腫れと,朝のこわばりを伴うことが多い.触診し
 て局所熱感を確認する.痛みのために歩行,階段昇降やしゃがみ込みが困難となる.内反尖足,
 扁平足,外反母趾,槌趾,足底の胼胝(たこ)などの変形が現れる.
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病態

  病理変化は他の関節と同じ
 で,初期には軟部組織の炎症,
 中期には周辺の骨破壊,末期に
 は関節軟骨消失,関節端の骨破
 壊と進行する.
 
  足は体重を支えて移動すると
 いう重要な役割を持っている.
 破壊された関節にも筋力が加わ
 るが,その力の走行が狂ってし
 まうので,いろいろな変形が起
 こる.前足部の横軸アーチが落
 ち込み,外反母趾(図15-4a)となり,第1足趾の中足趾節関節が内側に突出してバニオンを形成
 する.他の足ゆびでも中足趾節関節が破壊されて押さえが効かなくなり,趾節間関節が屈曲して
 槌趾,鉤爪変形(図15-4b)を起こしたり,足ゆびが重なったりする.中足趾節関節の底部が突出
 して,痛いたこを形成する(図15-4c).

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治療

 @抗リウマチ薬や抗炎症薬による全身管理を行う.杖や歩行補助具,靴の改良などにより負担を
  軽減する.痛みと腫れが激しいときは副腎皮質ステロイド薬の関節内注入が有効であるが,漫
  然と繰り返してはならない.

 A歩行に支障をきたした例には,中足骨頭切除などの手術が行われる.



   

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