オズグッド・シュラッター病、ジャンパー膝


オズグッド・シュラッター病
 
症状と経過

  小学校高学年から中学低学年で,スポーツ活動をしている男児に多い.膝下数cm の骨突起部
 (脛骨粗面)に痛みを訴える(図12-11).激しく運動した後や正座でこの部分を床についたときに痛い.
 安静時には痛くない.進行すれば脛骨粗面がより隆起する.自然に治癒するが,脛骨粗面の出っ張り
 を残すこともある.

病態

  膝を伸ばす筋肉すなわち大腿四頭筋は脛骨粗面に付着している.脛骨粗面は11歳頃までは軟
 骨で,12歳頃に骨化核が形成される.膝蓋靱帯と骨化核との間あるいは骨化核と脛骨との間の
 軟骨部分は力学的弱点である.特に成長が急伸する時期には体重が急に増える一方で軟骨形成が
 促進されるので,より弱点となる.ここに繰り返しのストレスが加わると,靱帯と軟骨・骨移行
 部が微細な剥離損傷を受ける.その結果,脛骨粗面に異常な骨化を起こして盛り上がる.骨端軟
 骨板は15歳頃に閉鎖するので(図12-10)自然に症状はおさまるが,脛骨粗面の隆起を残す.

治療

  痛みを感じる動作を制限する.しかしスポーツなどを積極的に取り組もうとし始める年齢なので,
 すべてを制限するのではなく,痛みを感じる動作を自分で見極めるように指導する.

12-10 12-11 
12-12


ジャンパ−膝

  バレーボールやバスケットボールなどで飛び
 上がる動作を繰り返す選手に多い.膝蓋骨の下
 端すなわち膝蓋腱の付着部,あるいは膝蓋骨の
 上端すなわち大腿四頭筋の付着部に痛みを感じ
 る(図12-12).オズグッド-シュラッター病と同
 様な膝を伸ばす筋肉の使いすぎ症候群である.
 しかしオズグッド-シュラッター病よりも発症
 年齢が高い.



   

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