離断性骨軟骨炎、
    色素性絨毛性滑膜炎、滑膜骨軟骨腫症

 
離断性骨軟骨炎

  活発なスポーツ少年に多い.大腿骨内側顆の内側の骨組織が壊死となり,母床から離れてしまう
 ので,離断性といわれる.初期には運動後の不快感や軽い痛みを訴える.進行すれば痛みが強く
 なり,走行や階段昇降が困難となる.離断された骨軟骨片は関節遊離体(関節ねずみ)となり,嵌頓
 症状を起こす.

  X 線像では初期には軟骨下骨の透亮像を認める.次第に透亮像の周囲に骨硬化像が現れ,ついで
 小骨片が遊離する(図12-25).

  原因はよくわかっていない.高齢者に発症する膝の特発性骨壊死は内側顆関節面全体が壊死と
 なるが,本症では内側顆の一部だけが壊死になる理由が説明されていない.

≫治療
  遊離していない時期には壊死部を骨釘で固定する.遊離してしまった例には母床を掻爬して骨軟骨
 片を移植する.

12-25

12-26 

色素性絨毛性滑膜炎

  成人で再発を繰り返す関節水腫,とくに赤褐
 色の関節液をみたらこの疾患を考える.滑膜が
 赤褐色の絨毛状に増殖し,その一部が結節状と
 なる(図12-26).

  炎症説,腫瘍説,脂質代謝障害説などがある
 が,原因不明の増殖性疾患である.関節全体に
 及ぶびまん型と孤立性の結節のみの限局型に分
 けられる.限局型は滑膜肉腫と組織所見で鑑別
 される.

≫治療

  滑膜切除である.


滑膜骨軟骨腫症


  本来は軟骨を形成しない滑膜に軟骨が化生す
 る疾患で,軟骨内に骨化が起こり,骨軟骨腫を
 形成する.形成された複数の骨軟骨腫が関節遊離体となる.

≫治療

  個々の遊離体を摘出するだけでは不十分で,滑膜切除が必要である.

 

   

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