強直性脊椎関節炎、股関節結核、大転子結核
 
強直性脊椎関節炎

  腰痛,胸部痛などで始まり仙腸関節のほか股関節,膝関節,肩関節などの関節の動きが
 悪くなり,最後にまったく動かなくなる(強直という)全身性の病気である.男性に多く,20歳台に
 発症し,徐々に進行する.

  股関節だけのX 線像をみると関節リウマチに類似しているが,仙腸関節にも破壊像や癒合像
 がみられるので鑑別できる.脊椎も広範に癒合し,竹節状に強直する(図11-19).

  リウマチ類縁疾患の1つとされているが,リウマチ血清反応は陰性である.赤沈値が亢進し,
 血清HLA-B 27が証明される.ankylosing spondylitisの和訳として強直性脊椎炎がよく用いら
 れているが,四肢の関節も侵すので強直性脊椎関節炎が実態を表している.

11-19
11-20



股関節結核、大転子結核
 
  現在はまれになったが,忘れてはならない股
 関節疾患である.かつては小児に発症すること
 が多く,ペルテス病との鑑別が重要とされた.

  最近ではむしろ高齢者にみられる.片側の股関
 節痛を訴え,動きが悪くなる.股関節全体の骨
 萎縮が特徴で,関節裂隙も狭くなるので,リウ
 マチ股関節との鑑別が問題となる(図11-20).

  脊椎カリエスや仙腸関節結核の膿瘍が大転子部
 に流れ込んで大転子結核を発症する.大転子の
 輪郭が崩れる.結核性膿瘍をMR 画像で確認
 できる.赤沈値の亢進,ツベルクリン反応が陽
 性となる.


   

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