手指の関節リウマチ

 
症状と経過

 中手指節関節,近位指節間関節は関節リウマチの好発部位である.これらの関節に両側性の腫
脹があれば,まず関節リウマチを考える.初期は腫脹と疼痛であるが,可動域制限とさまざまな
変形をきたし,日常動作が障害される.

病態(図10−7)

 初期は軟部組織の腫脹(図10-8)と,骨端部の骨萎縮(図10-7a)が特徴である.進行期には関節
裂隙が狭くなり,骨端部の骨破壊がみられる(図10-7b).末期には関節の破壊が進行し,亜脱臼,
変形,拘縮や強直をきたす(図10-7c).中手指節関節の尺側偏位,近位指節間関節が過伸展し
遠位指節間関節が屈曲するスワンネック変形(図10-9),近位指節間関節が屈曲し遠位指節間関
節が伸展するボタン穴変形(114頁,図10-22)などが多い.伸筋腱が尺側に亜脱臼して,伸展がで
きなくなる.

10-7
 
 10-8 10-9 


治療

 抗リウマチ薬や抗炎症薬による全身管理を行う.衣服の着脱,整容・食事動作などの日常動作
の障害に対して自助具などを工夫して,生活の自立を図る.



   

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