頚椎の関節リウマチ
 
症状と経過

 関節リウマチでは常に後頭部や項部(うなじ)の痛みに注意しなければならない.頚部の不安定
感があって,お辞儀をしたり,うがいをしたりすることが困難となる.頚を動かすときに音がす
る.関節リウマチによる関節痛に加えて,手指のしびれが増強したり,動きがにぶくなったりす
る.これらは頚髄や神経根の圧迫症状である.


病態

》環軸椎亜脱臼
 関節リウマチに多い病変で,環椎が軸椎の前方に亜脱臼する.頚椎側面像で環椎後面と歯突起
との間はほぼ接触状態にあるのが正常であるが,この間隔が 5mm 以上に開けば亜脱臼が起
こっているとみなされる.10mm 以上もずれれば,歯突起が上位頚髄を圧迫する.前屈位と後
屈位での X 線撮影が必要である.外側環軸関節が破壊されることにより,軸椎が頭蓋底のほう
に突出することもある(図 1-17a,b).

》中・下位頚椎病変
 多椎間にわたって椎間板が狭くなる.椎間関節も破壊されるので,椎体間のすべりが起こり,
階段状となる(図 1-18).



1-17a  
1-17b
 1-18



治療


@関節リウマチに対する基本的治療を進め,炎症病変を改善するのが第一である.
 ネックカラーを着用する.
A亜脱臼が進行して,痛みや不安定感の強い場合は手術をして,環軸椎間を固定する.

 

  

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