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胸郭出口症候群
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【症状と経過】
頚の痛み,肩こり,腕や手のしびれや冷たくなる感じは「いわゆる頚肩腕症候群」とほとんど変わりません。
首が長く,なで肩・巻き肩の女性に多く,パソコンでキーを打ち続けたり,流れ作業で手を使ったりする作業が原因となります。
いろいろな誘発テストで神経や血管の圧迫症状が胸郭出口部に起因していることを確認されれば,胸郭出
口症候群と診断されます。
「ライトテスト(図
1-19)」は両肩を外転・挙上させたときに手指のしびれが強くなったり、橈骨動脈(手首の動脈)の拍動が弱まることを確認するテス
トです。
この姿勢で両手指の屈伸を 3分間続 けさせると,手指のしびれと血行障害がさらに
誘発されます。これをルーステストといいます。
【病態】
頚椎から出て腕にいく神経と鎖骨下動静脈はもともと狭い組織間隙を通っている。
これらの間隙が胸郭からの神経・血管の出口に相当するので,
この部位での神経・血管圧迫症状が胸郭出口
症候群と総称される。
その代表的なものが中斜角筋と前斜角筋との間や鎖骨と第
1肋骨の間であり,
前者が前斜角筋症候群,後者が肋鎖症候群である。
頚が長くなで肩の体型では前斜角筋が相対的に緊張したり,
腕とともに鎖骨が引き下がった状態になっている。
腕を浮かした作業の継続
によって鎖骨を引き上げている前斜角筋が過緊張状態となる(図
1-20)。
腕を外転・挙上すると、平たい鎖骨が回旋し,肋鎖間隙が狭められる(図 1-21)。
また第
7頚椎に短い肋骨類似の突起(頚肋)が出ていて、
これが神経圧迫の原因となることもある。
【治療】
胸郭出口症候群の初期症状は普通の肩こりとは違う感じの鈍痛です。
鈍痛の場所は肩から背中、上腕にかけて広がるように出ます。
ほとんどは右か左のどちらか片方です。症状が強くなってくると、
背中や腕の全体に痛みとジビレを感じるようになります。夜に寝て
いられないような強い痛みです。
寝る姿勢によっては寝られるので、座ったまま寝る人もいるくらいです。
この症状になる前、いつもと違う肩の鈍痛が起きてすぐに、
肩や首の運動や首のつけねへのプラスター剤の貼付をすれば、
症状を最小限に押さえることができます。
症状が悪化して強い痛みや夜間痛が起きたら、痛み止めを飲んで安静・・
という事になりますので、初期のうちに痛みを押さえるのが一番良い方法ですね。
この症状に対して効果のある貼り薬は、プラスター剤です。
患部を冷やすと症状が悪化する恐れがあるので、冷湿布は使わないでください。
プラスター剤の中でも、筋肉を刺激して血流改善効果のあるものを使用すると良いです。
例えば、クーリンプラス、パスタイムFXなど。
初期の症状に対する首や肩の運動について説明します。
これまでほとんど運動(ストレッチなど)をした事がない人は、
まず少しでもやる気になってもらうことが大事です。最低でも
一週間は続ける必要があります。
運動方法はセッティング訓練や背伸び運動です。
少し運動に馴れている人はタオル運動やダンベル体操(軽い負荷)を痛みが
残らない程度に行います。
普段から運動をしている人は、このような鈍痛は起こりにくいですが、
痛みが起きた場合はダンベル体操(中程度の負荷)や
チューブトレーニングをお勧めします。
激しい症状が続く場合は,第 1肋骨切除術や前斜角筋腱切離術を行うことがあります。
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