頚椎椎間板ヘルニア
 
症状と経過

 20-50歳台の若い人に多い.肩こりや軽い頚の痛みが先行して,頚がおかしいなと感じていた
矢先に,急に頚の激痛で発症することが多い.片側の肩,腕や手指に放散する痛みを伴う.頚が
痛くてまったく動かせなくなる.咳やくしゃみでも痛みが増強するので,深刻な表情となる.外
傷を契機にして発症する場合もあるが,受傷直後だけではなく,数時間ないし 1-2日経ってから
発症することも多い.まれに両下肢の麻痺を伴う.


病態

 腰椎の椎間板ヘルニアと同様に線維輪が断裂して髄核が脱出する.後側方に脱出することが多
く、まれには正中後方に脱出する.通常 1本の神経根を圧迫して特定の部位に放散する痛みを発
生する(図 1-7,8,9).正中後方に脱出すれば脊髄を圧迫する(図 1-10).第 5/6頚椎間と第 6/7頚
椎間に発症することが多い.X 線像では椎間板の狭小化がみられないのが普通である.

1-7
1-8 
 1-9  1-101-10


治療


@激しい痛みがある時期には安静臥床が第一である.牽引や各種のネックカラーも用いられる.
A我慢できない痛みが続いたり,手指や下肢の麻痺症状を伴ったりした場合は手術の対象とな
 る.前方から椎間板を切除して,骨移植によって椎体間を固定する.


  

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